私のウェルエイジング

俳句の力と家の力

 

俳人の夏井いつきさんが

一流プロフェッショナル、365人が贈る仕事のバイブルという本で

書いていました。

俳人の世界ではよく「生憎(あいにく)という言葉はない」

と言われます。

「今日は生憎の雨で桜を見ることができない」

これを、俳人たちは

「これで雨の桜の句が詠める」と考えます、と。

 

育暮家のお庭は育暮家で家を建てたり、リフォームして頂いた方たち

数人で管理して下さっています。

おかげで、四季を通して私たちの日常から緑や花が途切れることはありません。

そこでは「生憎」をどこかに追いやっています。

でも、私たちが季節をあいまいにしていたら

五感も衰え、すがすがしさや穏やかさ、

そして疲れた体を癒す機会も少なくなってしまいますね。

 

俳句を通して物の見方が変わっていき、人生もいきいきとしてくる。

これこそが俳句の力では、とまとめてくださっていました。

 

私たちは家づくりの中で、俳句の力をもっと生かさなければと思いました。

例えば、

「生憎、私の家は目の前の山があって日当たりが悪くって・・・」

「目の前の山の谷間を照らす秋の夕焼けを楽しむ窓を設けましょう」

に変えていく。

「俳句の力」に支えられて「家の力」がもっといきいきとしてきそうです。

育暮家の夕焼けです。