70代になると世帯消費支出が減り、介護を受ける人が増え、生活もアクティブでなくなる…?などというのはかつてのイメージ。今の70代は、子育ても介護も終えた「ゴールデンエイジ」と言われます。出費が抑えられるようになり、経済的にも心理的にも余裕が生まれてきます。
家族数が減るため1世帯当たりの消費支出は減りますが、1人当たりの消費支出は70代前半まで50~60代とほとんど変わらないというデータも。まだまだ元気で、時間的にも経済的にもゆとりがあり、子供や親に関わる不安が少なくなった分、幸せ度が高まります。
そんな70代の理想のセカンドライフは、年代が上がるにつれて、「話し相手がいる」、「いつまでも若々しくみられる」、「交友関係が広い」、「世の中に貢献できる役割がある」、「地域活動を行っている」、「子や孫など身内と近居・同居」を希望する割合が高くなるのが特徴です。
人や地域との関わりを持ちながら、また旅行など自分がやりたいことを実現する基盤としても、一番の興味は健康のこと。健康を持続し、幸せな時間を長く楽しみながら、いかに健康寿命を延ばすかがテーマと言えます。
・子育ても親の介護も終え、自分のことだけに集中できる今が一番幸せ。
・自分の健康に不安が出てきた。寝たきりになるのは嫌だ。一番の興味は健康。
・健康で気を付けるのは、食生活、睡眠、無理をしない、健康診断をちゃんと受けること。
・自分や配偶者が認知症になり介護が必要になったらどうしよう。
・自分が死んだ後の配偶者の生活はどうなるか(配偶者が亡くなった後の自分の生活は)。
・健康のためと社会とのつながりを持つために、できるだけ仕事は続けたい。
・今の仕事にはこだわらない。自分を必要としてくれる場なら構わない。
・体力的に、出かけるより家でゆっくりする方が良くなってきた。
・今の楽しみは、テレビ、ラジオ、国内旅行、趣味、家族との団らんなど。
・孫や子供と仲良く暮らしたい。基本は干渉しないが、必要な時だけ助け合う関係でいたい。
・これからも今住んでいる地域で暮らし続けたい。