65歳以上が高齢者だと定義されたのは1956年、日本人の平均寿命は65歳でした。それから多くのことが様変わりし、当時と今の65歳は全く違います。平均寿命が延びた今、残りの20~30年をどう生きるかが問われるようになり、今の65歳はセカンドライフを開始する年齢と考えられています。
70~80代を健やかに迎えるために60代から始めたいこと。まず第一は、健康寿命を延ばすこと。日本の平均寿命は80歳以上になりましたが、自立して生活できる健康寿命の平均は男性72.14歳、女性74.79歳と大きな差があります。セカンドライフを健康で楽しく、今からが本番です。健康づくり進めましょう。
第2は、自分らしく。
①自分が本当に好きなことを楽しむ、
②一緒に楽しむ仲間をつくる、
③自分が必要とされる居場所をつくる、
この3つがあるかないかでその後の充実感が変わってきます。「今が一番元気」、それが60代のキーワードです。
・子供が社会人となり、子育てが一段落。
・仕事と職場から解放され、第二の人生を楽しみたい。
・時間ができ体力もまだあるから、これまでしたくてもできなかったこと、旅行や友達付き合い、趣味のサークルなどを活発にしたい。
・あれ?時間はあるけど何をしたらいいの?
・子育てや仕事にがんばってきたから、張り合いがなくなり、喪失感と虚無感が。
・親の介護で手一杯になり、自分のことを考える時間が持てない。孤独感。
・実際に介護が始まると、お金のことより仕事との両立や親族間の摩擦などメンタル面のダメージが大きい。
・孫がかわいい。できれば孫や子供夫婦には経済的な援助をしてあげたい。
・自宅は借家ではなく持ち家にしたい。終の棲家を考えたい。
・住みたい場所は、気候や自然環境のいい所、趣味の活動ができる所、福祉関係が充実している所、子供の近くがいい。
・女性の場合は、一人暮らしを覚悟。自立して一人で暮らしたいと現実的に考える人も。