ガーデンに携わる者としての薔薇とは。

薔薇にはじまって、薔薇に終わると言うことわざがあります。

薔薇は病気の多さ、土や肥料の管理剪定のタイミング、虫との戦いと

数えきれない程の手が掛かる植物で諦めてしまう方が多いのです。

しかし、それでも見事に咲いてくれた時の喜びは

育てた者にしか分からない大きな喜びがあります。

此処（むぱす）の庭で咲く薔薇は、少し考えかたを変えて見て欲しいのです。

薔薇園で一面に咲き誇る薔薇ではなく、草やほかの花の仲間たちに交じって

生きる薔薇たちです。

むぱすで咲く薔薇たちは自然な営みの中にあります。

薔薇を囲む仲間たちがいます。

春に訪れる蝶🦋や、ガーデンに居て欲しい虫達の為に最小限の消毒と、

土を成長させてくれる微生物をそだてる有機肥料に気持ちを込めます。

少々の虫食いや、黒星病で葉っぱに黒い点々があっても受け入れます。

それがここの薔薇たちです。

何故ならば、四季折々に咲く花や木々と共に咲くさまを見て欲しい

と薔薇たちが私にそっと話してくれるからです。

華やかに咲く薔薇の花だけでなく、

育暮家むぱすの庭に咲く多くの植物との競演を、

優しい心で観て頂けたら

作庭した者としてはしあわせに思います。　　　REIKO  YAGO